企業理念

不識庵の基本理念と研修体系

不識庵は、哲学、歴史、文化、宗教、倫理などリベラルアーツ教育を通じて、大手企業の経営幹部の皆様が、人類文明の内実と世界の現状に対する理解を深め、以てより深みのある歴史観、大局観、人間観を確立できるよう支援するための研修機関として設立されました。経営のグローバル化が進むにつれ、世界の人々との意思疎通が重要性を増していますが、リベラルアーツを通じた人間についての「学び」は、異文化間の相互理解を深め、私たちのコミュニケーション能力を高めるうえで有効です。もとより、ビジネストークにおいても、実はこのようなコミュニケーション能力は取引相手との相互の信頼関係を醸成し、互いに尊敬し合える人間関係を構築するうえでも重要な役割を果たすと考えられます。

不識庵の名前の由来は、禅宗の始祖、達磨大師の教えにあります。達磨大師は手足がもげるほどの厳しい修行をしたことで知られるインドの高僧ですが、6世紀の初め、中国にわたり、梁の皇帝に面会します。その時の会話です。

皇帝「朕に対する者は誰ぞ(私の前に居るあなたは誰だ)」

大師「不識(知らない)」

私たちは「自分は何者であるか」知っているつもりになっていますが、実はそれは自明ではありません。「自分が何者であるかはわからない」と謙虚に答えた達磨大師。そうです。「不識」という言葉の裏側にあるのは「謙虚」な姿勢です。謙虚な姿勢こそ「学び」の基本になければならない。「物事の本質」は表面的な知識や思い込みだけでは「識り得ないもの」(不識)であり、厳しい修行によってはじめて体得できるものです。こういった考えから「不識庵」という名前が付けられました。不識庵におけるリベラルアーツ研修は、もちろん禅の修行とは異なりますが、哲学や歴史、文化、宗教、倫理など、道を極めた専門家との知的な対話、塾生間の人間的な交わり、広範な読書と日常的な思索の習慣などを通じて、「物事の本質」を見極める力を養っていただくという内容になっています。

なお、不識庵の階層別研修プログラムは大きく言って次の2つの系統に分かれます。

  1. 各企業から1名~数名の受講生を派遣していただき、集合研修を行う「異業種交流型研修」。受講生を役員に限定した「不識庵プレミアム会」、部長クラスの幹部研修「不識塾」、若手幹部候補中心で、各社から4~8名の受講生を受け入れる「青天白雲塾」があります。
  2. 各企業内の階層別集合研修を不識庵が受託する「企業内研修」。参加者を役員に限定した少数精鋭の「役員研修」、部長クラスの集合研修である「「部長クラス研修」、さらには「若手幹部候補生研修」などがありますが、その具体的内容は各企業との相談の上決定いたします。

不識庵の各種研修プログラムの体系については下記の図をご参照ください。なお、それぞれの研修内容の詳細については下記の各研修コンテンツのリンク先をご一読ください。

不識庵の階層別研修プログラム

不識庵の階層別研修プログラム


  • 不識庵プレミアム会

    不識庵プレミアム会

    大手企業役員向けの少人数研修。
    毎月1回、10回講座。

    詳細を見る


  • 不識塾

    不識塾

    不識庵の基幹講座。
    大手企業執行役員、部門長クラス向け。
    土曜日開催、10か月。

    詳細を見る


  • 青天白雲塾

    青天白雲塾

    中堅ビジネスリーダー向け経営幹部にふさわしい人文知の鍛錬。
    平日開催、7か月10回。

    詳細を見る


  • 企業内研修

    企業内研修

    企業別研修を受託。
    リベラルアーツ研修を個別企業ごとに企画・運営。

    詳細を見る

Top