株式会社不識庵では、大手企業役員の皆様を対象に、リベラルアーツ中心の役員研修プログラム『不識庵プレミアム会』を令和5年度4月に立ち上げました。
「不識庵プレミアム会」は、人類文明が抱える根源的な問題に焦点を当て、その克服策について考える「思考の場」です。各業界から1社ずつ、合計10社程度の大手企業から役員の方を一人派遣していただき、企業の壁を越えて、ゲスト講師とともに徹底的に考え、議論していただきます。
例えば、「会社は何のために存在するのか」「人間は他の動物と何がどう違うのか」といった哲学的な問題や、「グローバリゼーションはどこまで進むのか」「『深層学習』は人間の認知構造をどう変えるか」といったより現実的な問題まで、必ずしも答えのすぐに出ない問題について幅広く議論していきます。
この種の企業横断的なリベラルアーツ研修については、当社の基幹講座「不識塾」が20年を超える実績を積んできていますが、「不識庵プレミアム会」が「不識塾」と異なるのは、受講者を大手企業の「役員」に限定していること、さらに、一人一人が議論に深く関与できるように、定員を10名程度に絞り込んでいる点にあります。
役員になってからリベラルアーツを学ぶのでは遅すぎるのではないかという懸念を表明される方もおられますが、決してそのようなことはありません。我々の経験から言えば、実社会での様々な経験が豊富な役員の皆様は「当事者意識」が高く、他の階層の受講生に比べてリベラルアーツが提起する深遠な問題を自分自身の問題としてとらえ、より深く入り込める傾向が強いと言えるのです。
21世紀は、「中世から近代への転換」に匹敵するような地球的規模での歴史的転換が起こりつつあり、経営者はその対処法について十分な知見を持つことが求められています。もしそうであるなら、人類の直面する歴史的課題に対して深く思考し、自ら問いを立て、徹底的に考え抜く力を養うリベラルアーツ研修こそ、大手企業役員の皆様にとって必要不可欠な「学び」なのではないかと考える次第です。
定員に限りがありますが、皆様のご理解、ご支援をいただきたく、取り急ぎご案内させていただきます。
実施概要(令和5年度)
- 「不識庵プレミアム会」は、大手企業の役員で、不識庵が認めた者をメンバー(以下、「会員」)とする。定員は10名程度とする。
- 機密保持の観点から、また、同じ業界の「会員」に遠慮することなく、自由に意見交換ができるようにするため、各業界からは1社の参加を原則とする。
- 「会員」には毎回、研修課題が課される。「会員」は十分な事前準備をしたうえで、その成果を発表し、討議を行う。
- 毎回、課題テーマに沿った専門家を「ゲスト講師」として招聘する。「ゲスト講師」は、テーマや課題図書などについて助言するとともに、メンバーとの討論に参加する。
- 開講は令和5年4月(予定)とし、以後、8月を除き、毎月1回、翌年の2月までの10回の開催とする。
- 「プレミアム会」開催日の暫定的な時間割は以下の通りとするが、当日の事情により変更されることがある。
・「第1部」(13時~14時)
与えられた課題について「会員」各自の事前準備の成果をもちより、「会員」相互に意見交換と議論の整理・集約を行う。
・「第2部」(14時~15時)
課題についての所見をグループごとに発表。その後、ゲスト講師を交えた質疑応答を行う。
・「第3部」(15時~18時)
ゲスト講師による当該課題に関する講義及び意見交換。なお、必要に応じ、懇親のための場を設ける。 - 開催場所は、株式会社不識庵の研修所とする。
- 「不識庵プレミアム会」についてのより詳しい情報については、下記よりお問い合わせください。