1932年に光学精密機器メーカーとして誕生したTopcon(トプコン)はグローバル人材の適材適所を積極的に推進して来ました。その結果、今日海外事業会社トップの7割は日本人ではありません。この様な国籍を問わないグローバル人材の活用が功を奏し、近年の活力と著しい成長を支えています。
平成25年6月社長に就任し更なるグローバル人材の登用に注力していますが、一方で多様な文化や宗教観を背景に価値観を共有出来なくなり、企業が根無し草になることを危惧しています。これを避けるためには国境を越えた企業文化と自らが行動するぶれない価値観を創出し明確に定着させることが重要だと思います。
不識塾を通じてグローバル社会の底流にある宗教・歴史そして日本を含む多様な文化を深く学び理解したことは、その企業文化を進化させる上で大切な判断基準となっています。また異文化を持つ社員に説得出来る「言葉」を持てるようになったのもそこで学んだリベラル・アーツの力です。
もし当社社員が国籍を尋ねられたら「Topconian(トプコン人)です。」とハッキリ答えられる様な、国境を越えた共通の価値観を持つ、根を張った真のグローバル企業を目指したいと思います。
(2013.10 寄稿)