なぜ経営幹部にリベラルアーツ研修が必要なのか

優秀だけど、話題が貧困?

日本の経営幹部に関する外国人たちの本音は次のようなものです。「彼らは優秀で誠実だけど、話題が貧困だ」「できれば交渉前日のディナーには出席したくない」。外国の経営幹部の誰もが見識豊かなわけではないし、日本の経営者のなかにも素晴らしく教養豊かな人もいるので、話半分にしておくべきですが、それでもこの指摘には謙虚に耳を傾ける必要があります。

戦後、軽視されてきたリベラルアーツ教育

戦後日本に君臨したマッカーサー連合国軍最高司令官による日本歴史、地理、修身の「3教科停止命令」以来、日本の教育はリベラルアーツを軽視するようになり、「人間」そのものに対する関心が希薄になったように思われます。これがリベラルアーツ教育を受けた世界のエリートと渡り合うときにハンデになっていることは否定できないように思われます。

「人間的魅力」を磨く

ビジネスの現場では、取引が成立するかどうかは「交渉の前の雑談で決まる」とも言われます。経営者は、人間として魅力があり、信頼でき、尊敬に値する人間かどうか、常に「品定め」されていると言っても過言ではありません。人間としての「力量」を身につける方法は多様ですが、リベラルアーツを学ぶことがそのための一つのステップになると私たちは考えています。

コミュニケーション能力の不足

日本企業が「グローバル化」で躓く理由としてしばしば指摘されるのは、「経営者のコミュニケーション能力が不足しているため、相手との十分な信頼関係が築けない」ということです。その主たる理由は、リベラルアーツに触れる機会が少ない日本の教育システムにあると思われますが、それを克服するためのリベラルアーツ教育が求められているのではないでしょうか。

リベラルアーツを学ぶ意味

人間がロボットや他の生物と決定的に異なるのは、「人間とは何か」「人間は何のために生きているのか」といった問いを発する存在であるという点にあります。リベラルアーツとは、まさにこれらの問いに答えるための学問だと言ってよいでしょう。そうした知的問いかけの中から、世界に通用する見識が生れてくるものと期待されるのです。

経営者としての判断力を磨く

経営者は答えのない問いに対して常に的確な判断をしていかなければならない孤独な存在だと言われます。現代は、AIや生命科学の発展など、人類文明を根幹から書き変える技術革新が進み、新たな発想が求められています。既成概念にとらわれず、世界を広く、深く考えるきっかけを与えてくれるリベラルアーツが、求められているのではないでしょうか。

リベラルアーツ研修のラインナップ

不識庵は創業以来22年を迎えました。この間、日本の大手企業経営幹部の皆様に「不識塾」「青天白雲塾」「企業内研修」などのリベラルアーツ研修を提供してまいりました。さらに、令和5年4月より、大手企業役員を対象に「不識庵プレミアム会」を新たに発足させる予定です。不識庵の研修ラインアップを参考に、貴社の研修プログラムをご検討いただければ幸いです。

PAGE TOP