塾・研修参加者の声

多種多様な価値の共創が未来を拓く

梶田 恵美子 Emiko KAJITA
全日本空輸株式会社 取締役 執行役員 ANAブランド客室部門統括
2013年度受講・不識塾4期生

ANAグループは、お客様満足と価値創造で世界のリーディングエアライングループとなることを目指しています。不識塾の学びを経て最も強く思うことは、「世界」を舞台にした日本の役割、発信すべきこと、貢献すべきことを考え、各国が共存共栄できる提案力・調整力を持つ真のグローバル企業に発展させることです。

それには、多種多様な文化、価値観を受容し、それを自社の強みに昇華させていくだけの懐の深さが必要です。それを可能にするのは、時代の変化に対応できる新しい企業文化、価値(商品・サービス・財)を創造できる能力の開発しかないのだと思いますが、そのような能力のかなりの部分は、リベラルアーツにより鍛錬できると確信しました。

人は人によって磨かれる。10ヶ月間の「知的格闘」は、自己の未熟さと未来に向かって必要なコト・モノの発見に繋がりました。そして、今後もこのネットワークを大切に、活力を産み出す会社運営、世界に貢献する航空会社グループを目指したいと思います。

(2014.10 寄稿)

経営者の視座を得る

鈴木 純  Jun SUZUKI, Ph.D.
帝人株式会社
代表取締役 社長執行役員 CEO
2004年度受講・40歳代CEO育成講座3期生

経営者に求められることは何か?究極、見えない将来を見据えて、会社が動く方向を決め、その目標に全社員が向かうようにすることだと、今は考えている。

では、見えない将来をどうやって見据えるか?様々な情報、具体的な事実をもとに、できるだけ個々の事象を抽象化して、高いところから遠くを見ること、平らなところからでは見えないものを見えるようにすることだと思う。高ければ高いほど、先が見えるということならば、次は、どうやってより高いところに登るかが鍵となるが、そのためには、世界の宗教、歴史、文化をふまえて、目先にある事実、情報を整理し、単なる数字や文章の裏にある大きな流れの方向性を捉えるようにすることだと思う。

いきなり高い山には登れないが、人間は訓練することによって次第に高い山にも登れるようになる。不識塾(当時はCEO 40’s program)での10か月は、まさしく、体力・知力双方の、この山登りの訓練を施してくれたものだと、今にして思う。

(2014.10 寄稿)

グローバル経営の真髄

黒須 聡 Satoru KUROSU
横河電機株式会社
取締役 専務執行役員
2007年度受講・40歳代CEO育成講座6期生 

売上海外比率が約70%、従業員数で見ても55%を超える当社にとって、グローバル経営を成功させないかぎり未来はない。私自身、全社の海外部門を統括する立場にあるが、その責任は極めて重い。特に、多様な文化や価値観を持つ世界各地のマネージャー達と円滑に意思疎通を図り、彼らの求心力を高めていくという困難な仕事をうまくこなさない限り持続的な成長は難しいと感じている。それは一朝一夕でなしうることではないにしても、「不識塾」で学んだ10ヶ月の研修の経験が大いに役立っていることは間違いない。

私が「不識塾」で求められたのは、まず日本人としての「自分の軸」を確立すること、さらに歴史や哲学、文明論などの学習を通じて、世界がいかなる原理で動いているのかという大まかな見取り図を頭に入れることであった。もちろん、それは決して簡単なことではないが、「不識塾」での研鑽で得た知見は何年たっても陳腐化するものではなく、むしろ、その後の様々な実体験が加わって一層深みを増してきているように感じている。

(2014.10 寄稿)

真のグローバル企業・・・国籍はTopconian

平野 聡 Satoshi HIRANO
株式会社トプコン
代表取締役社長 CEO
2006年度受講・40歳代CEO育成講座5期生

1932年に光学精密機器メーカーとして誕生したTopcon(トプコン)はグローバル人材の適材適所を積極的に推進して来ました。その結果、今日海外事業会社トップの7割は日本人ではありません。この様な国籍を問わないグローバル人材の活用が功を奏し、近年の活力と著しい成長を支えています。

平成25年6月社長に就任し更なるグローバル人材の登用に注力していますが、一方で多様な文化や宗教観を背景に価値観を共有出来なくなり、企業が根無し草になることを危惧しています。これを避けるためには国境を越えた企業文化と自らが行動するぶれない価値観を創出し明確に定着させることが重要だと思います。

不識塾を通じてグローバル社会の底流にある宗教・歴史そして日本を含む多様な文化を深く学び理解したことは、その企業文化を進化させる上で大切な判断基準となっています。また異文化を持つ社員に説得出来る「言葉」を持てるようになったのもそこで学んだリベラル・アーツの力です。

もし当社社員が国籍を尋ねられたら「Topconian(トプコン人)です。」とハッキリ答えられる様な、国境を越えた共通の価値観を持つ、根を張った真のグローバル企業を目指したいと思います。

(2013.10 寄稿)

ヒトを動かすもの

丸岡 則之 Noriyuki MARUOKA
住友商事グローバルリサーチ株式会社
取締役副社長 経済部長 兼 国際部長
2003年度受講・40歳代CEO育成講座2期生

日本でも海外でもそうですが、ビジネスを興し、孵化し、拡大させるために必要なこと、それは自分が描くありたい姿に向け、社内と社外のヒトに動いて頂くこと。ビジネス・ライフは、そのための説明と説得の連続ではないでしょうか。

そして、ヒトに動いて頂くために肝要なこと、それは数字とロジック、そして情熱。現在勤務しているアメリカのように宗教・文化・人種が混然としているところでも、これは変わりません。

この講座では、世界の宗教・歴史・文化や日本と自社の構造問題というテーマについて、日本の第一人者と1年間、知的格闘ができました。それは、自分の見解の説明と説得のため、数字で事実を固め、ロジックを構築する貴重な訓練の場になったと思います。そして、ヒトをリードし、そこで成果を出すためには、まず自分自身の情熱の火が燃えていなくてはならない。そのことの大切さをこの講座で体得できたと感じています。

(2013.10 寄稿)

私の支えになった変革への情熱

橋本 紀晃 Noriaki HASHIMOTO
東芝エレベータ株式会社
常勤監査役
2002年度受講・40歳代CEO育成講座1期生

2002年5月18日、本講座の第一期、第一回の講座がスタートした。私は、その時の高揚感、緊張感、期待感を今でもたびたび思い出す。主に土曜日を利用して活動した10カ月は会社生活では得られない貴重な経験だった。一流講師からの刺激、それまでは知ろうともしなかった大量の本との出会い、そして全人格をかけての「知の格闘」・・・・

このプログラムで培われ、他企業から派遣された仲間の方々と共有した「企業変革への情熱」が、事業企画、現法経営、コーポレート企画と仕事の内容は変わっても、私の会社生活の支えとなっている。

外からみる日本社会・経済・企業の閉塞感は、10年前以上に一層深刻であり、企業の大胆な変革なしには、グローバルな競争市場からの退場を迫られる。12年目の本講座が、ものごとの本質に迫り、グローバルに通用する、企業変革の担い手を育成されることを期待してやまない。

( 2012.10 寄稿)

もっと広く

松崎 隆 Takashi MATSUZAKI
ダイキン工業株式会社
取締役 兼 副社長務執行役員
2005年度受講・40歳代CEO育成講座4期生

技術の世界で生きてきた自分にとって、この講座はまるで別世界に飛び込んだような緊張と刺激の連続で、視野を広げるきっかけを与えてくれました。この講座はけっしてビジネスに直結したハウツーを教えてくれるものではありません。著作でしかお目にかかれなかった一流の講師陣の肉声にふれ、同期の仲間との議論を繰り返し、また、自ら企画し実地調査することを通して、物事を多面的に捉えて考えることの重要さを体感する場です。

この講座を卒業してから6年あまりが立ちましたが、世界は激しく変化しています。まだまだわからないことが多く、自分の未熟さを思い知らされる日々ですが、この講座での経験を活かし、問題の本質は何か、自分の立ち位置をどこに置くかを考えながら、「なぜ」と自問を繰り返すことが、自分の幅や深さにつながっていくことを確信しています。

(2012.10 寄稿)

知の格闘に学び、世界再生を目指そう!

森田 哲也 Tetsuya MORITA
株式会社リコー
先端技術研究所 アドバイザー
2008年度受講・40歳代CEO育成講座7期生

第七期生が学んだ2008年はまさに世紀的不連続の年であった。私たち米国調査隊 “Team Liberty” は9月のリーマンショック後、11月に黒人初のオバマ大統領が誕生する一週間ほど前に、大学教授・弁護士らの識者や日系・西欧系・メキシコ系移民など約50人と米国復興について議論する機会を得た。そこには建国当時から受け継がれ、如何なる状況でも成功を信じる強かな上昇志向(Upward mobility)があった。

私たちは伊東俊太郎氏・安田喜憲氏・松岡正剛氏らより世界の宗教や比較文明論を広く学んだ後、現代の日米欧中が抱える国家・民族・社会・環境問題等の議論をベースに、日本の再生や自社が目指すべき姿を必死で読み解こうと”知の格闘”を交わしてきた。

いまこそ閉塞感が蔓延するなか、本講座で体得した”知の筋力”を武器に私たち卒業生が『日本の「復元力」』を発揮し、世界再生をリードする年としたい。

(2011.01 寄稿)

人間的魅力を磨く

杉本 雅史 Masashi SUGIMOTO
ロート製薬株式会社
代表取締役社長
(ご寄稿当時 武田コンシューマーヘルスケア株式会社 代表取締役社長)
2009年度受講・40歳代CEO育成講座8期生

この講座は、受身型ではなく参加型であり、逃避は許されない厳しい環境に10ヶ月間、身を置くことになる。しかし、そこから得られるものはとてつもなく大きい。

自分がどういう人生観、価値観を持って生きていくか、その土台となる教養、見識、志を磨き、自分をしっかり持った上で社会や事業の方向性を捉えることや、経営学のスキル以上に人間的魅力を磨くことの大切さを切実に感じさせてくれる講座である。 この講座で得たものを糧に今後経験するであろう、多くの修羅場、土壇場、正念場を凌ぎ成長していきたい。

また、同じ釜の飯を食べた戦友とでも言うべき素晴らしい仲間ができ、自分のネットワークが広がったことは何よりもの財産であり、今後の人生に大きなプラスになるものと確信する。

(2011.01 寄稿)

宗教・歴史や国家を深く理解することで無意識な「思考の癖」を読み取る

伊藤 尚志 Hisashi ITO
三菱UFJトラストシステム株式会社
代表取締役会長
2007年度受講・40歳代CEO育成講座6期生

米国は「民族のるつぼ」と言われますが、欧州は「国家のるつぼ」という表現がふさわしいのではないでしょうか。グローバルスタンダードという言葉では括れない多様性を感じます。

そこでは自らが判断し行動する為のぶれない軸の存在を問われます。講座ではまず日本人としての原点を再認識し、その上でボーダレスに拡大する資本主義に対応する座標軸を学びます。数十冊の課題図書と執筆者との白熱した議論を通して様々な問題意識をもつ仲間と切磋琢磨する場は緊張の連続でした。

海外ビジネスでは場を支配する思想、すなわち無意識な思考の癖を読み取らなければなりません。講座を通してその底流にある宗教・歴史や国家を深く理解し、経営に不可欠な判断力の礎を築けたことは大きな収穫でした。

(2011.01 寄稿)

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